静岡市内のカトリック教会
「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」
宇宙万物の造り主である神よ、あなたはお造りになったすべてのものをご自分の優しさで包んでくださいます。わたしたちが傷つけてしまった地球と、この世界で見捨てられ、忘れ去られた人々の叫びに気づくことができるよう、一人ひとりの心を照らしてください。
無関心を遠ざけ、貧しい人や弱い人を支え、ともに暮らす家である地球を大切にできるよう、わたしたちの役割を示してください。すべてのいのちを守るため、よりよい未来をひらくために、聖霊の力と光でわたしたちをとらえ、あなたの愛の道具として遣わしてください。
すべての被造物とともにあなたを賛美することができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。 アーメン。
「すべてのいのちを守るための月間」 9/1~10/4
(2020年5月8日 日本カトリック司教協議会認可)
イエスはお答えになった。
「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」
カトリック教会にいらっしゃいませんか。
時には神様の前で、心静かに自分自身を見つめるときが必要です。
静岡市内のカトリック教会へようこそ
教会はいつも開かれています
教会に行ってみようかな、でも誰も知っている人はいないし、紹介もないのに行ってもいいのかな、と
不安をお持ちの方。どんな方でも教会は開かれています。お気軽にお越しください。
静かに祈る時間がほしい方・神と向き合ったり・自分自身を見つめたりしたい方
何か人生の大切なものを見失っているのではないかと不安をお抱えの方、是非教会をお訪ねください。
心の片隅にモヤがかかっている時にこそ、神はあなたに呼びかけているのです。
この呼びかけに応えるのはご自身の自由ですが、
これに応えることによってあなたの人生は全く異なったものになるかもしれません。
少しの勇気をだして、教会にいらっしゃいませんか?
初めての教会 -初心者マークのあなたへ-
すべての人に開かれた祈りの家
教会の扉はいつでも、すべての人に開かれています。遠慮なく、どなたでもお入りください。
疲れた時・不安な時・心が泣きそうな時・そして喜びにあふれた時、神様に語りかけてください。
教会では、主日(日曜日)のミサの他、勉強会やその他様々な活動も行っています。
洗礼を受けていない方でもご参加いただけますので、お気軽に遊びにお越しください。
初めての教会 -初心者マークのあなたへ-
「教会ってどんなところ?」「何をしてるの?」「誰が行ってもいいの?」「どんな時に、どんな人が行くの?」等、教会の気になることや分からないことにQ&A形式でお答えします。
※このページに記載されていない、気になることや分からないことは、各教会にてお気軽に直接お尋ねください。
誰でも教会に行ってもいいの?
どなたにでも教会は開かれています。
悩みや、救いを求める人はもちろんのこと、どなたでもお越しいただけます。
主日(日曜日)には「ミサ」という礼拝を行っています。
一緒に祈り、神様の教えを聴きましょう。
※ミサの時間は、それぞれの教会ページでご確認いただくか、または各教会までお問い合わせください。
ミサって何?
一番大事な「祈り」のことです。
『ミサ』とは、カトリック教会で行う一番大事な祈りで、十字架の上の死に向かわれる前の晩にイエス・キリストが弟子たちとなさった「最後の晩餐」を記念するものです。
弟子たちはイエス・キリストが復活された「週の初めの日」(日曜日)を「主の日(主日)」と呼んで、この記念を行っていました。カトリック教会は、それを現代の「ミサ」の形で2,000年の間継承し、ともに祈る大切なものとしています。
ミサの前半では、「聖書」が読まれます。「神の言葉」を聴き、そのメッセージから新たに生きる力や励ましをいただく「説教」が行われます。ミサの後半では、「最後の晩餐」の記念が行われます。
信者は、イエス様が弟子たちと一緒に食事を摂られた時にパンとぶどう酒の杯を手に取り、「これは、あなたがたに渡される私の体である。これは、私の血である。私の記念としてこれを行いなさい。」(ルカ22、19~20)と言われた「聖体」をいただきます。
「聖体」とは、キリストの十字架の上の死と復活を記念して、ミサの中で洗礼を受けている信者がいただくことのできるパンをいい、この「聖体」をいただく記念を「聖体拝領」といいます。洗礼を受けていらっしゃらない方は「聖体」をお納めいただくことはできませんが、ご希望の方は一緒に並んで司祭から「祝福の祈り」を受けることができます。
日曜日のミサは約1時間で、クリスマスや復活祭など大きな祝日のミサは1時間半から2時間半程です。
※『ミサ』の語源は、ラテン語で「派遣」を意味する言葉です。ラテン語のミサの最後の言葉が「ITE MISSA EST(行け、終わった)」であるところから、そう呼ばれるようになりました。
誰でもミサに参列できるの?
どなたでもご参列いただけます。
初めての方は、教会スタッフにお尋ねいただければご案内いたします。
見学してもいいの?
見学は原則として自由です。
ただし、ミサや行事などが行われている場合はご遠慮ください。
神父様ってどんな人?
神父様は、神様の声を私たちに伝える役割を持つ人です。教会の中では、皆のために祈ったり悩みや相談を一緒に考えたりする「お父さん」のような存在の人です。神父様に会って話をしたい方は、お電話で都合を聞いてからのご訪問をオススメいたします。
キリスト教を学ぶためのクラスはあるの?
各教会すべてにあります。また、子供たちのために教会学校も開いています。
詳細は、それぞれの教会ページでご確認いただくか、または各教会までお問い合わせください。
ミサと教会学校の他に何かやってるの?
各教会では様々な催しを行っています。
様々な講座(カトリック入門講座・信仰養成講座、他)や聖書を読む会・バザーや遠足・夏季キャンプ・ボランティア活動・敬老の祝福式や子供の祝福式(七五三)・復活祭(イースター)や降誕祭(クリスマス)等多くの催しがあり、結婚式や葬儀も行います。
※結婚式では、カトリック教会での結婚式になり、お二人のうちどちらかがカトリック信者であることが原則ですが、一般の方でも受け付けている教会(カトリック静岡教会・カトリック清水教会)もあります。また、神父様とお話して所定の条件がそろえば洗礼を受けていない方のカップルも結婚式を挙げることができる場合もあります。詳しくは、それぞれの教会にお尋ねください。
キリスト教の信者になるには、どうしたら良いの?
信者になるには「洗礼」を受ける必要があります。洗礼のためには一定期間、入門講座に参加をする等していただくことになります。洗礼をご希望の方は、各教会の司祭にご相談ください。
教会とは、悩みを聞いてもらえる場であり、多くの人たちと交流できる場でもあります。
様々な顔を持つ場、教会
いかがでしたか?「教会とはいったいどんなところなの?」等の疑問にお答えできましたでしょうか?
教会では、ミサや教会学校のみでなく様々な講座が開かれているなど多くの催しが行われているのです。
教会とは、悩みを聞いてもらえる場であると同時に、多くの人たちと交流できるコミュニティの場でもあります。
いつでも、どなたにでも開かれている場所、教会に一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
お問い合わせも、いつでもお待ちしております。お気軽にお電話ください。
「感謝・願い・賛美」祈りのある生活
ミサ 神の愛の記念
教会学校の子供たち
27th INTERNATIONAL MASS
2023年9月24日(日) 10時~ 静岡サレジオ・マリアンホール
2023年9月24日(日)「世界難民移住移動者の日」
この日、静清地区5教会には主日のミサがありません。静岡サレジオ・マリアンホールで行われる、午前10時のインタナショナル・ミサにご参加ください。なおお車での来場はご遠慮ください。お車の方は駅周辺のⓅコインパーキングをご利用ください。
静清地区教会学校「夏のイベント」
2023年8月5日(土)静清地区教会学校の子どもたちと保護者、リーダーを含め40人が参加し、焼津おもちゃ美術館と焼津教会の訪問遠足が行われました。濱田壮久神父様や天使の聖母修道女会のSr.エディッタ、Sr.タオも参加して、楽しい一日を過ごしました。
9時45分 焼津駅前集合~徒歩でターントクルこども館へ、10時~11時20分 木製おもちゃで楽しいひと時、焼津駅発のバスでカトリック焼津教会へ、牧山善彦神父様に迎えられ、信徒会館で昼食。午後は牧山神父様のお話とアイスクリームのプレゼントが子供たちを喜ばせました。また濱田神父様はギター演奏をしながら、愉快なお話と明るい歌声でミサで歌う聖歌を指導してくれました。
13時45分から聖堂で牧山神父様・濱田神父様共同司式のミサが行われ、元気な歌声が聖堂に響き渡りました。来年は以前のように、2泊3日のサマーキャンプができるといいですね。
濱田神父様のギター伴奏で聖歌練習
牧山神父様のお話し
夏のイベント感謝ミサ
初聖体前の幼児を祝福
「今月のメッセージ」2023年9月
「迷い、悩み、逃げの信仰生活」
清水教会信徒 五十嵐悦子
今回、教会報巻頭言の原稿のお話をいただいた時、まず「私はふさわしくない」とお断りいたしました。というのも、私は熱心な信仰生活を送っていませんし、祈るのは自分のこと中心ですし、教会の活動も避けてばかりですから。しかし、その依頼された方が、「ありのままを書いていいですから。」と、繰り返しおっしゃるので、ついに承諾してしまったのです。少し後悔しています。
私はカトリック系の短大在学中、学生寮で聖書の勉強を始め、英国国教会系の大学に編入し、宗派の違いや共通点を興味深く見聞きしながらカトリックの洗礼のお恵みをいただきました。三人の娘も幼児洗礼のお恵みをいただきました。でも残念ながら三人共、今は教会を離れています。現在私は37年間の公立中学校の教員生活を終え、完全に学校から離れ、高齢の父の通院の手伝いや孫の世話や時々ボランティアをしています。教会の活動のお誘いにはどこか抵抗を感じてしまい、応えきれず申し訳なく思っています。
働いている時は信仰することの大切さを痛感し、できるだけ御ミサにあずかれるようにしました。部活動や、持ち帰りの仕事や疲れのある中、日曜日の半日がなくなる現実の苦しさを感じながら、御ミサにあずかることが精神力の源の一つでした。仕事でもプライベートでも神様の教えと違うことをしなければならなかったり、どうしたらいいかわからなかったり、自分の我が出て失敗したり、悩み苦しむことが多々あったからです。信仰してなければこんなに悩まないかもしれないと思うこともありました。また、信者でなくても神様の愛を伝えているような行動をしている方に出会い救われることもありました。
なぜ私はイエス様に出会ったんだろうか。かつて、マザー・テレサのお話を聞く機会があり、その時彼女は「私の手伝いをインドでしたいという方がいますが、あなたのまわりを見てください。今、あなたを必要としている人がいますよ。」というようなお話をされました。信者がほとんどいない日本の社会でどう行動することがイエス・キリストに倣うことか、問われていると思います。
今の争いの多い世界をながめると、つくづく「人間って愚かだ」と思います。それは自分はもちろん、カトリックの歴史を見ても思います。
「神様ならどう考え行動するだろうか。」「マリア様ならこれをどう受けとめるだろう。」、私は困り、悩み苦しんだ時は最後、神様にすべてを預けて「私のすべきことを教えてください。」と祈ります。答えは見つかりませんが、いつの日か、自分の言動が神様のみ旨にかなうものとなりますように。そして世界中のすべての一人ひとりが平安な心で生活することができますように。
今回は、未熟でわがままな一人の信者の心をつづりました。この中に信者としてまちがった考えがありましたらお許しください。そしていつも私を支えてくださっている教会の方々に心より感謝を申し上げます。
*2023年度「今月のメッセージ」掲載履歴
2023年8月
静清地区を一つの共同体に
~新たな出会いと交わりを求めて~
静清地区共同宣教司牧推進担当司祭 和野信彦神父
横浜教区長梅村司教は2000年12月に「司牧書簡 交わりとしての教会を目指して」を発表し地区における共同宣教司牧を推進して参りました。2011年6月第一回教区懇談会の講話の中で「各地区の置かれている状況は全く違うので、(中略)地区のビジョンを作るときに地区としての優先課題を検討していただきたい」と述べています。
そのため、私たち静清地区としてこれからの共同宣教司牧のビジョン(優先課題)を検討するにあたり諮問機関として五人のメンバーと担当司祭にて「将来を考える会」を設置し2021年3月から2023年5月までの2年間ビジョン策定の作業を進めてきました。
作業内容として1年目を過去10年間のデータ整理とし、世代別信徒数と教会財政の変化について調査・検討し、今後10年後の地区の将来を分析しました。その結果を中間報告というかたちで2022年7月-8月各小教区を訪問し信徒の皆さんにご説明させていただきました。2年目は将来ビジョンを提案するにあたって、分析した結果からこれからの静清地区が目指していく方向と具体的な進め方について検討し、将来ビジョンのテーマを「静清地区を一つの共同体に~新たな出会いと交わりを求めて~」とし5月の地区共同宣教司牧委員会に答申し提案をいたしました。
地区の状況の分析より出された答申は「日本の将来人口や昨今の社会情勢、地区の財務状況、信徒数の状況を考慮すると現状の5教会を維持することは不可能と判断する」というものです。日本は世界一の高齢化社会を迎えていますが、教会はそれ以上の高齢化率です。そして、現実の教会を支えてくださっている方々はこの高齢者世代の信徒なのです。また、地勢的に狭い範囲に小規模の教会が存在する現状は合理性に欠け、大都会ではない静清地区においては経済的に維持していくことが将来的には不可能であると思われます。ですが、近い範囲に教会が密集していることのメリットもあります。それは、さまざまな活動を教会の枠を超えて連帯し交わることが可能になるということです。それぞれの教会の中だけで考えるのではなく、地区として捉えていくことによって教会活動や宣教の人材の活動の場を広げることが可能になるでしょう。
これは、「○○教会の信徒」から「静清地区のカトリック信者(信徒・修道者・司祭)」への意識転換を目標に据え、私たちの現実の資産としての教会を「静清地区の活動のための五つの共通拠点」として捉え「交わりの場」としての有効活用を目指すことが当面の課題といえます。
こうした答申を終え、「将来を考える会」は解散いたしました。しかし、これから具体的に実践していく「推進チーム(仮称)」の設置が必要であると地区共同宣教司牧委員会より要請を受け、「将来を考える会」のメンバーを中心としてより具体的な提案とサポートをしていくことになりました。目指すものは、
①「信徒一人ひとりが静清地区を一つの共同体と感じることができる宣教を中心とした教会活動の実施」のため。
②静清地区の財源・人材を効率的かつ効果的に活用するためにそれらを結集・再配置したより強固な運営体制の構築」のため。
③「静清地区が新たな共同体として生まれ変わるための意識改革と、将来にわたって維持・持続可能な再編」のためです。
これら3つを目標にし地区共同宣教司牧委員会として各教会委員会、各部門、各活動諸団体、修道会と協力し、静清地区におけるカトリック信者としての交わりが推進されるよう共同宣教司牧(Team Ministry)を進めて参りたいと思います。
2023年7月
清水教会建設の近況報告
カトリック清水教会建設委員
村岡明代
静清地区5教会の皆様には、日頃より清水教会建設のためにお祈りいただき、ありがとうございます。いつも祈り励まして下さる皆さまと建設の進み具合を共有したく、今回この紙面をお借りして中間報告をさせて頂こうと思います。
2014年、司祭・信徒館の耐震性が低く、床下腐食による危険個所が多々あるため建て替えの許可願いを教区に提出したところから今回の計画が始まりました。当初聖堂はそのまま使用する予定でしたが、聖堂の耐震も低く、大きな地震には耐えられないとの調査結果から、2015年10月には「司祭・信徒館建て替え」から「聖堂を含む教会施設建設への建設計画変更許可願い」を教区に提出しました。
しかし、現聖堂を耐震補強して使用を続けるか、新しく聖堂と信徒集会所とが一体化した建物にするかで意見が分かれ、時間ばかりが過ぎて行きました。信徒の間で意見が二分し、教会共同体としてのまとまりも脅かす様相に、2019年1月には補完性の原理に則り、「聖堂の今後について、決定は教区が執り行う」との通知を教区から受け取りました。その後教区から派遣された建築士の調査を基に、同年10月の司教顧問会で「現聖堂は保存せず、建て替える」との決定が下されました。これにより一旦は解散していた建設委員会を新たに立ち上げ、教区建設委員会委員の方々や、同委員長の谷脇神父様の協力も得て、建設理念の作成や建物の概要等の議論を重ね、その都度教区の承認を頂き、この5月、やっと設計士を選定するところまで漕ぎ着けました。教区から、これまで教区内の聖堂や施設の建設や改修に携わった建築士事務所をご紹介いただき、それらの会社が手がけた作品をネットで見たり、会社概要を参考にその中から3社を選びプロポーザルという形式でプランを出していただくことになりました。去る6月3日には清水教会において、敷地の現状など、現地説明会を行う予定でしたが、大雨で新幹線も止まったため、1週間延期となりました。この記事が皆さまのお手元に届くころには3社からのプランが出て、信徒の皆さまに見て頂いていると思います。
7月末には設計士を決定し、教区の承認を頂き、基本設計と実施設計に入ります。清水教会の信徒の皆さまには、その都度出来るだけ詳しく説明し、進み具合も明らかにしていくつもりです。 2024年6月からは既存の建物の解体工事に入り、7月から建設工事に取り掛かり、完成は2025年春から夏にかけての予定です。2025年の復活祭は新しい聖堂でお祝いしたい希望ですが、とかく建設というものは遅れがちなので、気を揉んでいるところです。あまり急がせても良くないので、素人の私たちには祈ることしかできません。
草薙教会の皆様には、教会施設をお借りして早や1年半以上が経ち、まだこれから約2年はご厄介になることで大きな犠牲とご迷惑をお掛けしていることを本当に申し訳なく、またありがたく、感謝しております。どうか大きな心でお支えください。
今後とも静清地区の皆さまの祈りが大きな力となるので、引き続きよろしくお願いいたします。
なお、現清水教会聖堂について、移築・保存したいとの申し出が教区にあり、現在協議中ですが、現時点では一般社団法人が設立され、同法人と教区が覚書を交わした上で、移築・保存する方向で調整しているとの中間報告を教区から受けました。
2023年6月
「こころの歌と歌のちから」
神の愛を証しする力を育てる部門 草薙教会 渡辺祐志
私には80年のこれまでの人生で出会った大切な「こころの歌」が三つあります。
一つは私がまだ小学生の頃に近所に出来て活動を始めたボーイスカウト(少年団)に、仲良しの友達と入団し習い覚えた愛唱歌「光の路(みち)」。
(1)「光の路」
大空を渡る日の光は清く 心地よき輝きに
闇は失せ行く 光の路を踏み行く我等永(とこし)
えに保たん明かるき心
二つ目は今から半世紀以上前、1971年に旅先の長崎で、浦上のカトリック信者の娘さんと運命的に出会いその9カ月後に結婚。その後、私も教会に通い始め、長男や長女の受洗を期に私も入信し歌うようになったカトリック典礼聖歌「神の計らいは」。
(2)「神の計らいは」
神の計らいは限りなく
生涯わたしは
その中に生きる
そして三つ目がカトリックのミッション校として小鹿の丘に、静岡聖光学院が開校した1969年から38年間、私は音楽の教師として勤めたのち退職。その後1年のブランクを経て、再び2008年から2023年の今日まで、生徒達と聖書研究会の活動を通して関わり続ける静岡聖光学院の校歌「聖光讃歌」です。
最初の歌「光の路」は、人生を明るく前向きに生きていこうと呼びかけます。次の聖歌「神の計らいは」では、神を信頼し生涯その恵みの中で生きることを誓う歌です。最後の「聖光賛歌」は生徒達がこれからの人生で出会うすべての事柄をたくましく受けとめ、生きて働く力に昇華し、聖書にもあるように力強く「地の塩」、「世の光」となるよう決心することを願う、格調高く心に響くすばらしい作品です。さてここからは最後に紹介した静岡聖光学院の校歌「聖光讃歌」を作詞されたカトリック信者で当時は静岡聖光の保護者でもあった作家、小川国夫氏が生徒達に呼び掛けた文章を紹介し「歌のちから」のまとめとします。
小川国夫 ━━━━━━━━━━ 聖光学院生に
校歌は飾り物ではありません。儀式や行事の時だけうたわれる歌ではありません。学校を代表する歌であるのは確かですが、それよりももっと大事なことがあります。というのは、みなさんの気持に直接うったえかける歌だということです。時にはやさしい慰めとして、また力強い励ましとして、みなさんに受け入れてもらえることを願いつつ、私はこの詩を作りました。私にはもう遠い昔のこととなった中学・高校時代のことを思い浮かべながら・・・・
しかし私自身の体験は小さな範囲のことです。そこから始めていくら想像してみても、みなさん一人一人の喜びや悲しみ、口惜しい気持ち、得意な気持ちが充分に解るわけはありません。それでも私はみなさんの経験するたくさんの瞬間に、この歌が寄り添っているように願うのです。そしてさらに学校の思い出と融け合って、この歌がみなさんの卒業後まで響いていることを願うのです。
(3)「聖光讃歌」
2023年5月
「教会活動を楽しんでいますか?」
静岡教会信徒 大木 弘之
昨年から静清地区宣教司牧委員を務めさせていただいております。
最近、「宣教」について面白いお話を聞くことができました。「宣教」と聞くと大そうなことと思ってしまうかもしれませんが、教会活動を楽しむことだと聞くと、自分でもできそうな気がします。キリスト教徒ですからキリストに倣い愛溢れるまなざしを持ち活動をし、教会が楽しく安全なところであれば自然と人も集まってきます。一人一人がこのように行動することが福音宣教の一つの形ではないでしょうか。一人一人が自らの言葉やスタイルで、キリストのまなざしをもって福音宣教するのです。難しく考えることももちろん大事ですが、単純さもまた必要ということです。
このお話は、実は岡谷にいらっしゃる聖公会の先の首座主教をされていた方からお聞きしました。最近妻に連れられてたびたび岡谷を訪れお話を聞きにいっています。一キリスト教徒のお話としてとても面白いと思いました。他にももっと奥深いお話がいくつもありますが、その中で私が理解できたことをご紹介させていただきました。
私の父は3年前に他界したばかりですが、生前はよくにこにこしながら*JOCという言葉を言っていました。若いころに母と一緒にJOCのメンバーといろいろと活動をしていたようです。その後コーラス隊に入り慰問もしたり、千代田教会の建設にかかわったり、晩年も歌の当番や老人ホームに慰問に行ったりと、ずいぶんと教会活動を楽しんでいたようです。
*JOC:青年キリスト者労働連盟の略(カトリック・アクションの一つ)
私は父のような教会活動はできませんが、自分の子どもに対して信仰を育てるという活動はできると思います。そのためには自分も教会活動を楽しまなければなりません。つまらなさそうにしていたら、娘は離れていくでしょう。娘は旅行に行った先々でもキリスト教徒として貴重な経験をしています。長崎に行ってはシスターと知り合いになりお手紙を頂いたり、津和野の乙女峠祭りで花まき少女をやったり、子どもなりにキリスト教徒であることを堪能しているのではないでしょうか。私自身もそうですが娘も、「教会は楽しいところだからおいでよ」と友達に言えるようになってくれたらと思います。
今年の復活祭で何人かの人が受洗され、静岡教会からも二名の小学生が受洗しました。教会での生活をキリストの愛溢れるまなざしに触れ合いながら楽しんでいただけるよう、皆様とともに応援していければと思います。
2023年4月
「離任のご挨拶」
清水・草薙教会主任司祭 髙橋愼一神父
この度、復活の主日をもって、清水教会、草薙教会の主任司祭の任を離れ、横浜市にあります末吉町教会、港南教会に主任司祭として転任することになりました。
草薙、清水および静清地区の信徒の皆様方には、9年間の宣教司牧活動においては本当にお世話になりました。なごり惜しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
静清地区では、現在、清水教会と静岡教会が将来の宣教司牧活動の必要性のために建築計画を進めています。これからは立場こそ異なりますが、同じ横浜教区の司祭として両教会の建設計画の実現のために共にお祈りさせて頂きます。
在任中は、主任司祭として69名の方々の洗礼式、39名の方々の堅信式、7名の方々の結婚式、68名の方々の葬儀に関りを持たせて頂きました。共同体として信徒の協力者の皆さんと共に、喜びと時に苦しみや悲しみを、共に体験させて頂いた事は大きな宝です。同じ信仰者としてこれからも互いに祈りあいましょう。
「4月からよろしくお願いいたします」
清水・草薙教会小教区管理者 濱田壮(あき)久(ひさ)神父
高橋神父様の後任として4月から静清地区でお世話になる濱田神父です。静清地区には2008年4月から2011年3月までお世話になって以来、12年ぶりです。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
私にとって静清地区で過ごした3年間は、司教館での見習い期間を終え、小教区と地区での司牧に初めて携わらせていただいた期間でもあり、いわば自分の司祭生活の土台を造って頂いた体験でした。静清地区を離れてからドイツに留学し、語学で悪戦苦闘していた時も、本当に静清地区での良い思い出が支えになり、頑張ることも出来ました。
聖パウロはフィリピの教会に「わたしは、あなたがたのことを思い起こす度に、わたしの神に感謝し、あなたがた一同のために祈る度に、いつも喜びをもって祈っています。」(Iフィリピ1:3-4)と書き送りました。私も静清地区の皆様のために同じ思いで祈っています。皆様とご一緒に歩めることを本当に楽しみにしています。
*2022年度「今月のメッセージ」掲載履歴
2023年3月
「兄弟、姉妹と共に住むのは 何と美しいことか」
・・・ 宣教体験より・・・
天使の聖母宣教修道女会 Sr.井上優子
1986年私が初めてペルーの地に派遣された時、中道左派のアラン・ガルシア大統領が政権を握っていましたが、国中が混乱状態にありテロ活動によって国土の4分の3の地域は非常
事態が宣言されていました。夜間外出禁止令が出されて以後10年間で一般市民2万人を超す犠牲者を出していました。このような状況の中で 私は日系二世のマヌエル加藤師(フランシスコ会OFM)から日系一世の集会を手伝うよう頼まれました。私の派遣される以前に日本人のシスター達と一人の信徒宣教者のチームが出来、一ヶ月に一回日本語のミサと例会を行っていました。移民した一世達は第二次世界大戦時には、日本に戻ることが出来なく苦労した人々でした。高齢に達し、二世、三世の息子、娘、孫たちに連れられ、一ヶ月に一度の例会の時には再会を楽しみに、のり巻き、お菓子を持って集い、日本の歌や沖縄出身者は歌と踊りで盛り上がりました。クリスマスには若い孫たちのバンドで一挙に賑やかになります。その一方、私は会が運営する診療所の一角にServicio Social を設けさせていただき、一人の信徒と共に週2回、50人ずつに分けた生活困窮者のため必要な食糧と衣類を届けるために家庭訪問をしたり、また結核患者には診療所の窓口へ連れて行きました。
数年後、私はリマから北へ90キロ先にあるワラール市のイスキベールの共同体に派遣されました。リマからバスで行くと3時間以上かかる非常に美しいが砂漠地帯と海岸地帯を通ります。ワラールの地は豊かな野菜、果物、魚類に恵まれています。ここも日本からの移民は約100年前にワラールに入り、綿栽培、土地を開拓し多くの野菜、みかん、柿を生産しています。1990~91年頃から2世、3世が日本への出稼ぎUターンが多くなりました。イスキベールの地では教区の「病者と老人の司牧」にあたり、その頃カナダ人の姉妹が休暇で留守になったため、頼まれた盲人の婦人を訪問するようになりました。
彼女は88才位で数年前に息子は行方不明となり、嫁は家財道具を持って実家へ、家に残された老母は自分のベット、机、イスと井戸のみ。彼女の祭壇にあるご受難のキリスト像は彼女の姿のように私の心に写りました。毎日朝食を持って30分かけて歩いて行きます。時には別の仕事をしなければならないこともありました。時間がないという理由で行くのをやめようとする時、ふと幼児イエスが「私には手も足もない」と呼び掛けてきます。その都度、今日も会いに行こうと思い直します。寄り添うと言う言葉は美しいです。ただし美しいだけでありません。共に生きる中に互いの苦しみを受けあい与え合うこと、これこそ私が出会った彼女からいただいたよき学びでした。見捨てられた体験のある盲婦人は主が呼ばれる時まで孤独でしたが、もはや暗闇のない光の世界に入り、永遠の喜びと平和にいることを疑うことはできません。長年住んだペルーは心の古里になっている今、多くの貧しい人々の友人を持ち、互いに分かち合った日々は “兄弟姉妹と共に住むのはなんと美しいこと”、これが私の宣教生活の中で頂いた大きな恵みの一つでした。
2023年2月
「世界は善に満ちている」
千代田教会信徒 坂本秀一
昨年の夏、ドイツに住んでいる大学時代の友人からこんな本が出版されたんだけど…というmailが届きました。本のタイトルは『世界は善に満ちている~トマス・アクィナス哲学講義~』([著]山本芳久)でした。友人は僕が大学時代トマスを卒論のテーマにしていたのを40年以上も経ったにもかかわらず、しっかり覚えていてくれたようでした。著者の山本芳久氏は若手(といっても1973年生の49歳)のカトリック信者の哲学者です。日本におけるトマスの研究者と言えば山田晶氏や稲垣良典氏の名前が上がりますが、山本氏は彼らとはまた違う観点からトマスの研究に取り組んでいるようでした。
トマス・アクィナスといえば、中世ヨーロッパを代表する神学者です。数多くの著作を残し、とりわけ『神学大全』はカトリック神学を体系化した作品として有名です。トマスは『神学大全』を初心者向けの教科書として書いたようですが、だからといって決して平易ということはなく、学生時代悪戦苦闘した思い出が甦ってきます。そんなトマスのことを扱った『世界は~ 』はきっと難しい話がたくさん書いてあるのだろう思いながら読みすすめたのですが、「哲学者」と「学生」の対話という形式で書かれているので、非常に読み易い作品でした。
ところで、「世界は善に満ちている」とはどういうことなのでしょうか。そんなことはあり得ないというのが通常の反応でしょう。なぜなら私たちの日常生活は、さまざまな悪と不幸にあふれ、世界には怒りと憎しみが満ちていると感じています(実際、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻など不条理なことばかりに満ちています)。それなのにどうして世界は「善」に満ちているといえるのでしょうか。
確かに創世記に記されているように、神は世界を創造していく際に、その日の終わりに自ら創造したものをご覧になって必ず「これを見て、良しとされた。」といっているのですから、そもそも世界は「善」に満ちているはずなのですが・・・。
著者の山本氏はトマスの感情論を基に世界が「善」に満ちていることを説いていきます。
トマスによれば、人は何か魅力あるものと出会うと、それに心をひかれ「いいなー」という感情を持ち、それを欲する(欲求)。トマスはその欲求を愛と呼び、愛の対象は「善」だというのです。
「善」と聞くと、道徳的によいという意味に捉えがちですが、トマスは、道徳的善だけでなく、私たちに何かしらの「価値」を与えてくれるものが「善」だという。その考え方に従えば、空気や水など私たちの身の回りにある多くのものが、「善」として捉えられることになるのです。人は「善」のなかで暮らしているともいえます。一方、「悪」は、そういう「善」が損なわれてしまう状態のことだといのです。「善」を損なうものが「悪」であるとするならば、この世界に何かしらの「善」が存在するからこそ、「悪」が存在するということになるはずです。原理的に、「善」は「悪」なしでも存在できるが、「悪」は「善」なしには存在できない。そこに「善」の絶対的優位があるのです。従って、もし「世界は悪に満ちている」と感じたとしても、実はそれらの「悪」に先行して、「善」がこの世界に満ちていることが前提になっているのです。「善」は「悪」よりも優位に立つ。これがトマスの根幹にある考え方であり、このような視点から世界を捉えると、より肯定的に生きていくことができるのではないかと著者の山本氏はいうのです。
確かに、世界に「悪」があふれているとしても、「善」が「悪」よりも優位に立っていると考えるならば、「善に対する愛」を軸に世界をより良い姿に変えていくことができることになるはずです。そうなるとこの世界はまだまだ捨てたものじゃないってことになります。未知の「善きこと」がこの世には、まだまだたくさんあります。私たちのできることは、それを見つけ心を寄せていくことです。ほんの少しだけで構わない。ものの見方を変えて身の回りの世界を肯定する。そうすれば必ず生き方は変えることができるはずです。そんなことをこの作品を通して気づかされました。
2023年1月
コロナ禍の中でも期待される横浜教区一粒会活動
横浜教区一粒会地区担当指導司祭(静清地区)
髙橋愼一神父
皆さま。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。私は、静清地区に於いて一粒会地区担当司祭となっておりますので、今回は横浜教区の一粒会の活動について皆様にお知らせしたいと思います。
一粒会の目的・活動は、司祭の召し出しと成聖のために、祈りと犠牲をささげ、神学生養成のために経済援助をすることを目的としています。横浜教区長(司教)を会長として横浜教区内の信者が会員となることができます。一粒会の会員は、2021年6月末現在6184人でしたが、20年前と比べて約2300人の減少となっています。是非一人でも多くの信者の方に関心をもって頂き、入会をお願いしたいと思います。
横浜教区の司祭数は、1999年には、148人(内教区司祭44人)でしたが、2020年時点では90人(内教区司祭43人)に減少しております。このような状況の中で、2020年から2022年の間に5名の新司祭が叙階された事は、私たち横浜教区民として大きな喜びです。
アシジのフランシスコ祖父江優太師 2020年3月20日叙階
ライモンド 石渡洋行師 2020年7月17日叙階
ルドヴィコ茨木 西村英樹師 2021年3月20日叙階
ルカ 上杉優太師 2021年4月29日叙階
アウグスティヌス 水上健次師 2022年3月21日叙階
また、一粒会への献金収入もコロナ禍に見舞われた2020年度には、前年度に比べて500万円の減額となりました。2021年度には、コロナ禍からの回復を見込んでの予算立てでしたが、依然として感染は猛威を振るい続け、2020年度同様に500万円の減額に留まりました。一人の司祭が誕生するまでには、最低7年間(志願期1年間、哲学課程2年間、神学課程4年間)の養成課程を必要とします。このための費用、例えば、神学生の学費、生活費、東京カトリック神学院の運営のための分担金費用が会員の皆様の尊い献金でまかなわれています。
文の結びに「一粒会会員の祈り」を御紹介したいと思います。
◎司祭の召命を求める祈り
神である父よ、教会に聖霊のいぶきを注いでください。
あなたの愛の招きにこたえて、神とひとびとに仕える司祭を
わたしたちのうちから召し出してください。
主、キリストによって。アーメン
◎呼祷
使徒の元后、われらのために祈りたまえ。
日本の聖なる殉教者、われらのために祈りたまえ。
2022年12月
信仰を伝えるということ
静清地区信仰を伝える部門代表 清水教会 寺尾いづみ
私が高校生の時に参加した学連の研修会のテーマは「邂逅(かいこう)」だった。その趣旨は神との出会い、神の存在を身近かに感じるというもので、通常の研修会と違い学生同士の意見交換や討論はほとんどなく、指導司祭のお話を聴き、ひたすら黙想するという3日間を過ごした。その3日間で劇的に神を感じる等という事は願いこそすれ、あるわけも無く、ただ会場の藤沢聖園女学院の恵まれた自然環境の中、とても贅沢な時間を過ごした。沈黙の内、「邂逅」を求めてただ祈り、待つという姿勢で過ごしたその日々は不思議に平和な時が流れていた。
その平和で贅沢な時を過ごしていた私の心に浮かんだのは「神はこの自然の中に存在しているのではないだろうか」という感覚だった。それは穏やかな春の陽射しの中、広い校庭の枯れた芝生に座っていた時にふと心に浮かんだものだったが、ふと浮かんだにしてはその感覚は強い印象で心に残った。
そして後で振り返ってみるとその経験はその後の私の信仰に少なからず影響を与えた、というより今の自分の信仰の土台になったのかもしれないとあれから60年経った今、つくづく実感する。
あの時、若かった私は「邂逅」という言葉に圧倒されながらも私なりの経験をするというお恵みを頂いた訳だが、信仰を持ちそれを支えるのに「神を感じ、神と共に在る」という感覚はとても大切な事だと思う。ある時は聖書の言葉に、またある時はアヴェ・マリアの旋律に感動して神を感じる。その出会いは信仰の基盤の一部になるのではないだろうか。
数年前から私は清水教会の子供達に信仰を伝える役を引き受けている。彼らは私達大人とは全く違う、神様から祝福された素晴らしい存在だと心から思う。神から一番近い存在の彼らの心にいったい何を教えたらいいのか、思いつくのは純粋な彼らに「隣りにキリストがいつもいらっしゃるよ」と教える事。そして聖書の中のキリストの言葉、行動を伝える事が大切なことだと思う。自分が小さかった時、長いミサの時間は退屈で少し苦痛だった。それでも私達小さな子供は神父様や祭壇を眺めてミサが終わるのをじっと待っていたのだが、聖堂のガラス窓に朝日が差し込んで聖堂内がきれいだったのと、シスター達の歌う聖歌の声がとてもきれいで子供心にいつまでも聴いていたいと思っていた事はよく覚えている。ミサにあずかりながら聖堂内の祭壇、神父様達の祈る姿、非常に美しい聖歌の祈り等の雰囲気に霊的なものを感じ取っていたのだろうと思う。その後の日曜学校でシスターから紙芝居を見せてもらい、庭で遊んで帰宅したが、とても恵まれた幸せな幼児時代だった。子供心に「神様の世界に居る」という感覚を自然に知ることができたのかもしれない。
神に祝福されて生まれ、純粋な心を持つ教会の子供達が徐々にその大切な心を失ってしまわないよう、神の世界を意識して生きる大人に成長していける様、教会学校でも、家庭でも私達周りの大人には大きな責務があると思う。そして、基本的にはその後の事は神様にお任せする。これらのことが私にできる精いっぱいの事だと思うし、それでよいのだと信じている。
2022年11月
信仰生活を振り返って
八幡教会・信徒
近松 優実(大学3年生)
『信仰は与えられるものである。』この言葉を幾度か聞かされてきました。その度に自分は本当にそうだろうかと思ってきましたが、最近はその通りであると思うようになりました。
大学進学を機にこの地へやってきて早二年半、母がカトリックだったため、小さい頃から毎週日曜日に多治見市の多治見修道院に通っていました。両親に連れられるままに教会へ行き退屈な気持ちでミサに与っていた小学校時代から、中学へ入学して部活やテストを言い訳に教会をさぼるようになりました。高校でもそれが普通になり、あの時の私の心の中に神のための場所はほとんど用意されていなかったように思います。今考えるとそんな状態でどのように物事を判断していたのだろうかと思いますが、しかしそれでもほんの少し、心のどこかに神を信じる人への憧れがあったように思います。神に心奪われ驚くべき愛をもって証しした聖人たちに対し、羨ましさと、彼らとの途方もない距離に悲しみのような諦めのような感情を抱きました。今思うとそのもどかしさを感じないように、逃げていたのもあるかもしれません。
高慢にも、神への信仰があってもなくてもそう変わらないと思いあがっていた私でしたが、今までの人生で自分ではどうしようもできない壁にぶつかる度、神に祈ってきました。人間関係で悩んだ時や体調不良が続いて不安だった時など、そういう時だけ祈る自分の図々しさと惨めさを感じながら私は、神に対して普段は無関心なくせに、困ったときだけ頼るような人間ではありたくないと思いました。信仰を強めたいと思ったきっかけは他にも沢山ありますがこれもきっかけの1つです。苦しい経験をする度に少しずつ、少しずつ神へと引き寄せられながら、ようやく自分で歩みだした信仰生活でしたが、どんなに信仰深い自分でありたいと思っても、それは私にとって意志の力でどうにかできるものではありませんでした。人を愛することも、赦すことも、熱心に祈ることも、そうしたいと思っているのに出来ない自分を目の当たりにしては落ち込むことの繰り返しでした。そしてその繰り返しの中で私は、信仰が自分の意志で得たり強めたりするものではなく神から与えられることを理解していきました。また有名な聖人であるピオ神父は、魂の酸素という本の中で次のように書いています。
『自分の行いが、意図していたとおりにならなかったとしても、気を落としたり落胆しないでください。あなたは何を期待しているのですか?私たちは土でできており、土というものは、耕した者の期待どおりに実を結ぶわけではありません。しかし常に謙遜であることを忘れず、神の助けがなければ自分は無に等しいことを自覚しましょう。』
これらのことを理解するようになってからというもの、時々ふとした機会に、自分の中に真の愛はなく、信仰も平和もないように感じるようになりました。普段は恵まれた環境の中で、様々な出来事や周りの人に喜びや幸せを与えられることによって心に愛や信仰・平和を感じていて、それは自分の魂から湧き出て来るのではなくただ他動的なもののような気がします。また、もし自分の内から真の愛や信仰・平和が流れ出るとするならば、それはまさにぶどうの木の様に神と繋がったとき、神からのものが私を通して流れ出ていくのだろうとも思います。誘惑の多いこの世界で信仰の道のりはまだまだ険しいですが、いつかこんな体験ができるようどんな時でも謙遜に神により頼んでいきたいです。
2022年10月
「自ら祈る力を育てる部門」の活動
静岡教会:青木洋一郎
①「自ら祈る力を育てる部門」の活動
「自ら祈る力を育てる部門」は、担当する神父様と一緒に、講習会の手配・運営と、共同祈願における静清地区の意向を作るのが主な仕事でした。
これまでに行った講習会としては、2019年「『聖体授与の臨時の奉仕者』のための研修会」、2020年「『集会祭儀について』の研修会」、2021年の「聖書で祈る会 (レクツィオ・ディヴィーナ体験会)」などがあります。
静清地区共同祈願は、静清地区の5教会が同じ言葉で祈ることを意図したものでした。しかし、その後、共同祈願が長くなるという声もあり、2019年3月で一旦休止しています。静清地区の意向があった時には、司会席にその月の共同祈願文を用意するなども仕事のうちでした。また、以前から、神父様の監修のもと、集会祭儀の分担表や、それを含めたローテーション作成も行っていました。
②新型コロナウイルス感染症への対応
コロナ禍で緊急事態宣言が出て以降、典礼部門と連携して活動するようになりました。緊急事態宣言発出当時は、各教会の典礼部門と共に合同典礼委員会を開きました。簡素化ミサが行われるようになってから、あらためてスケジュール策定会議をもち、5教会に連絡しています。
スケジュール策定会議では、静清地区5教会から典礼部門担当者と「自ら祈る力を育てる部門」の担当者が集まり、各教会の事情を調整して、神父様方と一緒に、続く3ヶ月ほどの司祭ローテーション表を作り、その後、各教会の皆様にお知らせしています。
また、信徒講習会も「静清地区養成講座サポートチーム」の一部として運営する予定でした。これは、「共同宣教司牧サポートチーム神奈川」にならい、将来的には静岡県全4地区を横断して合同開催できるようにするためでした。しかし、コロナ対策のため、順延しています。
③本年度の活動と今後
今年度になって『祈りのヘルパー養成講座』がはじまっています。2021年実施のはずでしたが、コロナ対策の影響で延期となっており、1年の計画だったものを半年に期間を短縮し、今年度、やっと実施でるようになりました。
また、4月29日にオンラインも含めた「横浜教区典礼研修会」を実施しています。これは、待降節第一主日11/27から予定されているミサの新しい式文に対する準備として開催されたものです。
また、「清水教会のための祈り」を作成・配布しました。新聖堂の建設を控えた清水教会の信徒の方々が、良いお御堂を得られるように、それまで心穏やかに過ごせるように5教会みんなで祈っています。
未だ止まないコロナ禍による影響で多少の計画変更はあるものの、「自ら祈る力を育てる部門」の基本的役割は、今でも変わっていません。
2022年9月
敬老の日を祝う
八幡教会 岡村巌神父
猛暑の夏も過ぎ、秋の気配がそこかしこに感じられる季節になりました。
私がいる八幡教会は、幼稚園の運動場、西側およそ20mに渡って花壇があり、色とりどりの草花が咲いています。いつの間にか秋の花コスモスも咲き始め、園児たちの好きな蝶々やとんぼが飛び交っています。
9月は19日敬老の祝日を迎えます。
コロナ禍の勢いが収まらず、集会でのお祝いも控えることになる事でしょう。そんな中、高齢者のためにお祈りし、お祝いの心を示したいものです。この世に生を受けた者は、必然的に時間の中に置かれます。
人間ならば、何年何月何日何時に生まれ、乳児、幼児、少年、青年、壮年と進み、多くの場合結婚し子どもをもうけ、やがて孫を得て、おじいさん、おばあさんと呼ばれるようになります。
「祖父母は、膝の中に幼い孫をあやすように、その優しい心をもって、近所の恵まれない子にも、外国から難を逃れて来た家族にも救いの手を伸ばす様に。」教皇様は、高齢者の日の手紙で述べられました。
人は、与えられた時間を、神様の恵みに支えられながら、神様と他人に奉仕しながら歩み続けることが大切です。とは言え、高齢者にとって、死は、身近な問題です。死の向こうは真暗な闇なのでしょうか。それとも光明に満ちた世界なのでしょうか。死後の世界、天国は人知を超えた神様の支配する世界ですから、全てを神様にお委ねしなければならないでしょう。
神の子イエス様は人となられてこの世に誕生され、この世の人たちに真の幸せを与える為に働かれ、神の国を説き、病人を治し、遂には十字架の上で、全世界の人たちの罪の贖いの為にすべてのおん血を流されました。そして復活され、天に昇られ、聖霊を送られました。イエス様が行かれた天国は、新しい天と地が実存している所でありましょう。(ヨハネ黙示21:1)
「新しい都エルサレムには、それを照らす太陽も月も必要でない。神の栄光が都を照らしており、子羊(イエス様)が都の明かりだからある。」(黙示21:23)天国での新しい都にはマリア様始め、諸聖人方がおり、命の書に名が記されている者がおられます。名前のある者とは、洗礼を受け忠実に守り通したものでしょう。悪魔やその下僕たちは排除され、戦争などの無い平和が永遠に与えられています。
「臆病な者、不信仰な者、人を殺す者、情欲・貪欲な者、偶像礼拝者、この者たちは第二の死を受けることになる。(黙示21:8,コロサイ3:5)
すべての信者、そして高齢者は、「常に自分を律し、神のみ言葉を熱心に読み、日々祈り、秘跡にあずかり、典礼に参加しながら、内面を豊かにして、他人に奉仕し、与えられた人生を最後まで歩み続けるように。」これは教皇様のお言葉です。
“光明を浴びて歩みし 米寿まで
ただ感謝する我 秋の空“ (がん)
2022年8月
「神の愛を証しする部門」の活動
「神の愛を証しする部門」代表 清水教会 加藤千恵子
今年度「証し」部門の代表を引き受けた期に当たり、今回この部門の2015年度以降の活動を明らかにし、今後の活動について考えてみました。
1)2015年度以降取り組んで来た活動
2015年度は前年度に引き続き、静清地区の東日本大震災被災地支援活動・ボランティア活動への参加と、この年度から始めた船員司牧のクリスマスプレゼントを贈る活動があります。プレゼントは五教会が協力して準備し、清水教会担当者が清水港に出向き、船を訪れ船員さんにプレゼントを渡す形で実施しました。この2つの活動は2019年度まで続けました。また、この期間に静岡教会を会場として講演会開催にも取り組みました。2017年6月24日(土)には演題「原発事故による被災地の現状と活動」講師 畠中ちあき氏(カリタス南相馬所長)、2019年7月6日(土)には演題「福島に今必要なこと講師 名誉司教 幸田和生師、その他、船員司牧関係では2015年5月に演題「船員司牧について」講師 青木淳氏(横浜山手教会信徒、元船員)、2017年7月2日(日)清水教会にて、AOS横浜(当時の名称)主催の研修会に取り組みました。
その後は、東北被災地支援活動は終了となり、船員さんへのプレゼント活動はCOVID-19感染防止のため中止しています。
2)東日本大震災から11年を迎えた今、被災地に残されている課題
2022年3月11日(金)の新聞を見ると、「津波が襲った沿岸や市街地では、癒えぬ悲しみを抱きながら大切な人に思いを寄せ、それぞれが祈りを捧げた。」の記述があります。被災地から離れて住んでいる私たちは大震災への意識が薄まっても、被災地の人の悲しみは続いています。また、被災地に残されている課題―産業や暮らしの課題、原発事故のための帰還困難者の問題、「処理水」や「汚染土壌処理」、「廃炉作業」などは未解決です。このことを私たちは忘れず、名誉司教、幸田和生師が講演で言われた「苦しむ人と共にいて下さるキリスト」を証し出来るよう、被災地の人を大切に思い、寄り添う者でありたいです。また、福島の原発事故への関心をもち続け、福島の人々が受けた被害、苦しみを無意味にしないように脱原発への決断を真剣に考えて行きたいです。
3)船員さんの置かれている昨今の状況
2022年4月にステラマリス横浜からの便りが届きました。その中に船員さんは今、益々厳しい状況に置かれていることが書かれていました。コロナのため船が港についても上陸することが許されず、狭い船内に閉じ込められたままになっています。また、契約期間が終わっても交代の船員が来ないためずっと家に帰れません。ウクライナ戦争によって黒海周辺では通常の航海ができません。世界経済の悪化のためスリランカでは船を動かすための油が買えず船員さんの仕事がありません。私たちの目に見えない所で働き、苦しんでいる船員さんのことを思い出してお祈りをして欲しいと書かれていました。
4)「証し部門」の今後の活動として、東日本大震災被災者支援に何らかの形で取り組み、船員司牧活動の継続。また、困難を抱える外国籍信徒への関心を高める活動、カトリック新聞で継続して取り上げている日本の入管制度の問題点などについても考えて行きたいと思います。
2022年7月
「白(しら)南風(はえ)とともに」
静岡教会教会委員長 菊地 潔
主の平和
「2022年も早いもので残すところあと半年となりました」こんなあいさつが交わされるぐらい時の移り変わりのスピード感は早く、年々追いついていけなくなっています。
流行語はその時の世界情勢を表していますが、上半期では「完全試合」(プロ野球ですね)「トリプルコーク1440」(冬季オリンピック思い出してください!)「カムカムエブリバディ」(観たことありませんが・・)そして、「侵攻」もノミネートされていました。ロシアによるウクライナへの「侵攻」は、日本の高校生には世界史の授業で習っただけの戦争を毎日リアルタイムで報道される戦地の様子はとてもショッキングで涙する姿もテレビに映し出されていました。「侵攻」がこれ以上「進行」しないよう私たちの「信仰」をもって防ぎ、1日でも早い平和が訪れることを願うばかりです。また、人道支援としてカリタスジャパン緊急募金にもご協力いただきありがとうございます。メジャーリーグの大谷選手ではありませんが、私たち信徒は、「祈り」と「募金」の二刀流で引き続き支援をしたいものです。
さて、話題は変わりますがタイトルの「白南風(しらはえ)」とは、梅雨明けに吹く南風のことで、巻頭言に掲載される頃は梅雨明け間近って感じでしょうか。
静岡教会にも、白南風が吹く!そんな話題をお知らせいたします。静岡教会に吹く白南風は、ベトナム語によるミサが7月から行われます。
静岡県では2020年のデータで約13,000人のベトナム人が学び、働いています。カトリック信徒も多く、静清地区では草薙教会で第2日曜日の午後にベトナム語でミサを行っていました。平均100人、多い時で県内在留ベトナム人の1%にあたる130人から150人の信徒が草薙教会でのミサに与ります。このコロナ禍では密・密・密になりすぎる状況となり、このままではキャパシティ等いろいろな課題も生じてしまうということで草薙教会から静岡教会でミサが行えるか否か打診がありました。静岡教会の教会委員会でこの案件を諮り、承認を得て、その後ベトナム人信徒のリーダーの方々との打ち合わせを行った結果、7月の第2日曜日の午後3時から静岡教会でベトナム語のミサが始まります。
信徒の皆さまの中には、「なんで?WHY?」と驚かれる方もいるかもしれません。変化することに対して不安になり、戸惑う方や嫌がる方もいらっしゃるでしょう。しかし、私たちはこの2年間、「簡素化されたミサ」、「様々な教会活動の制約」からコロナ禍での信仰の在り方についてと大きな変化を既に体験しています。様々な変化に対する対応力は十分あるじゃないですか!これから起こる少しの変化にハラハラしている方、それはハラハラでなく、少し気持ちを変えるとドキドキ!ワクワクになります。教会が抱えるいろいろな問題も新しい風に背中を押され、その歩が少しずつ早まっていくかも!白南風にそんな期待を抱いています。
「誠実な友は、何ものにも代え難く、その素晴らしい値打ちは計り難い」(集会の書6の15)
わたしたちは、これから教会で同じ時間を共有するかけがえのない友達になります。互いにそれぞれが誰かの「誠実な友」になっていきましょう。
2022年6月
聖母マリアへの奉献
草薙教会委員長 嶋 光昭
主の平和。令和4年3月25日、教皇フランシスコは、ウクライナとロシアを汚れなき聖母の御心に奉献されました。
「神の母、わたしたちの母マリアよ、この苦難の時、あなたにより頼みます。母であるあなたは、わたしたちを愛し、わたしたちのことをご存じです。…わたしたちは平和の道を見失いました。…戦争によって地球の庭を荒廃させ、わたしたちが兄弟姉妹として生きることを望まれる御父のみ心を、罪によって傷つけてしまいました。わたしたちは、自分以外のすべての人や物事に無関心になってしまいました。そして、恥ずかしながらこう叫びます。『主よ、おゆるしください!』…神の母、わたしたちの母よ、あなたの汚れなきみ心に、わたしたち自身を、教会を、全人類を、とくにロシアとウクライナを厳かにゆだね、奉献いたします。わたしたちが信頼を込めて唱えるこの祈りを聞き入れてください。戦争を終わらせ、世界に平和をもたらしてください。…」(カトリック中央協議会ホームページ)
フランシスコ教皇様の血がにじむようなこの祈りの言葉は胸を打ちます。教皇様はロシアとウクライナだけではなく、全人類を聖母に奉献されました。この戦争は、ロシアだけの問題ではありません。全人類の問題です。戦争で亡くなられた人々はわたしたちの罪のために、わたしたちの代わりとなって犠牲になられたとも言えるのではないでしょうか。わたしたちは聖母のみ心をとおして主にゆだねられました。わたしたちを主と聖母の御心にふさわしいものとしてください。
聖ヨハネ・パウロ二世教皇が回勅『救い主の母』で触れられています、聖グレニョン・ド・モンフォールの『聖母マリアへのまことの信心』(愛心館刊)には聖母マリアへの自己奉献の霊妙な効能が熱く語られています。著者はマリアについてもっと知られなくてはならないと言います。「マリアが、世の人に知られ、マリアの支配が地上に来た後にこそ、はじめてキリストも、世の人に知られ、キリストの御国もこの世に来るのです。…キリストを地上に降誕させたのはマリアです。だから、キリストを世にかがやかすのも当然、この同じマリアでなければなりません。」(P28)「神は、へりくだるマリアを、ご自分の軍団の総指揮者、ご自分のタカラの管理者、恩寵の分配者、ご自分の大事業の現場監督、人類の改造者、人びとの仲介者、神の敵の粉砕者、ご自分の偉大さと勝利の同伴者となさいました。」(P41)「もしも人類のかしらイエス・キリストがマリアから生まれたのなら、このかしらのからだであるすべての救われる人も、当然の帰結として、マリアから生まれねばなりません。」(P44)「マリアこそ、イエス・キリストにいたるいちばん確実な、いちばん容易な、いちばん短い、いちばん完全な道だということがわかるでしょう。そして、完全にイエス・キリストのものになりきるために、自分のからだも、たましいも、残りくまなくマリアに捧げ尽くすでしょう。」(P72)
教皇様に心を合わせて祈ります。汚れなきおとめ、わたしのマリア様、わたしは、今日、そして永遠にわたし自身の奉献を新たにします。人々の霊魂の救いのために、わたしをご自由にお使いくださいますように。慢心に陥りやすいわたしを清めてください。無関心に流れやすいわたしを目覚めさせてください。東方正教会の兄弟姉妹を含め、すべての信仰者を一致させてください。世界に平和をお与えください。神に感謝。主に栄光。
2022年5月
「清水教会建設委員会より」
清水教会建設委員会 副委員長 村岡明代
2015年に持ち上がった清水教会施設建設について、諸事情によりだいぶ遅れていましたがやっと建設の目途が立ち、一度は解散した建設委員会もメンバーを一新して発足いたしました。近隣教会の皆様、特に草薙教会の皆様には大変なご迷惑とお世話をお掛けし心苦しい思いと共に、感謝の念でいっぱいです。まだ完成までかなりの時間を要すると思いますがどうぞよろしくお願いいたします。
先に記した通り、昨年12月に新建設委員会が教区から認定されたことにより、コロナ禍に配慮しつつ、昨年12月18日に教区建設委員会顧問の谷脇神父様をお迎えし、今後の進め方を教わりました。それに基づき今は「清水教会のビジョン」と「建設の理念」を策定しているところです。「清水教会ビジョン」はすでに2019年に作られていたため、建設委員会では「建設の理念」を中心に話し合い教区に提出し、現在は教区建設委員会と司教顧問会で検討していただいているところです。教区からの許可が下り次第次の段階に進むべく、拡大建設委員会を開催し(拡大~とは教区建設委員会メンバーと担当司祭である谷脇神父様が一緒に建設委員会に参加するものです)基本計画に入ります。
私たちの話し合いの中で出てきたことの一つに、隣接する保育園の園児達に教会を利用してもらい、神様のお話を聞いたり、神父様を身近に感じてもらう事は大切だということがありました。そこで建設委員会では、伊東教会のマルシャン神父様(パリ外国宣教会)をお招きし、「幼児の宗教教育に相応しい聖堂」についてお話を伺いました。マルシャン神父様は最初に、教会は何のために有るのかを考えましょうと述べられました。それは【イエス様の死と復活を記念し、賛美と感謝をささげるため】そして【イエス様の体になろうと意識する⇒共同体の一員である(ひとつの家族)】ということです。
聖堂を考える時には、聖週間の典礼を基にして飾りや祭具を考えるべきと神父様は仰います。まず聖木曜日は最後の晩餐を記念する日。イエス様が弟子たちと食卓を囲みパンとぶどう酒をささげて死と復活の記念を制定した日です。ここで重要な食卓は祭壇とつながります。祭壇は大きくある必要はなく皆で囲める小さなものが良いそうです。聖金曜日はご受難の日。私たちは十字架の礼拝を行います。その十字架は聖堂の壁に固定ではなく、普段は内陣に掲げられていても聖金曜日にはそれを降ろして礼拝できる移動可能にすることを勧めるとのこと。会衆が座る椅子や内陣の祭壇や朗読台は用途に応じて置き方を変えられる方が使い勝手が良い。ほかにも様々な細かい部分に触れ、大変参考になりました。
子供たちには聖堂に来て「美しい」や「ふしぎ」を見て欲しいし「心あるもの」を感じ取ってもらいたいとも。最後に、聖堂は個人的に祈るところではなく、共同体として祈るところです。日曜のミサが第一ですと仰り、これから聖堂を作るため、一つ一つの意味を考えながら皆で心を合わせていきましょうとお話を結ばれ、ユーモアを交えたお話の1時間半はあっという間に過ぎました。聖堂は聖週間の典礼を基に考えるというお話は私にはとても納得のいく点でした。
信徒の皆さんの中にはいつ頃できるのかと待ち遠しく思われている方も多々おられると聞いています。一日も早く完成を見たいという気持ちは同じです。皆さまのお祈りをお願いします。
2022年4月
「またあなたとともに」
司祭 和野信彦神父
全世界のカトリック教会はすでに「ローマ・ミサ典礼書第3版」を用いてミサを行っております。日本の教会は規範版第2版(ラテン語)の日本語版を1978年に発行し現在に至っています。しかし、これは規範版の全訳ではなかったので「暫定版」でした。そのため、2000年に全訳への改訂作業が決定しましたが、2002年にローマ・ミサ典礼書規範版第3版が発行されたため規範版第3版への改訂作業へと移行しました。
日本語版改訂作業を進めていく中で日本司教団は教皇庁の典礼秘跡省と意見交換や再提出などを重ねながら時間をかけてきました。そして、2021年5月典礼秘跡省は「ミサの式次第と第一~第四奉献文」、「ミサの結びの祝福と会衆のための祈り」、「水の祝福と灌水」の式文を公式に認証しました。ですが「公式祈願文」、「叙唱」、「入祭唱」、「拝領唱」などの改訂作業はこれから進められていくことになるので、現行のものを用いることとなります。また、歌唱ミサのための旋律もこれから発行されていくことになります。この「新しい式次第と奉献文」を用いてのミサは待降節第一主日(2022年11月27日)より開始されます。
さて、やっと全世界のカトリック教会と同じく規範版第3版でのミサを行うことができるようになるわけです。すべてが完成しているわけではありませんが、「新しい式次第」の変更点は中央協議会ウェブサイトからダウンロードできますし、秋頃には司祭用・会衆用が出版される予定だそうです。
これまでの式次第との変更点についてここで列挙することはいたしませんが、代表的なのは「(司祭)主は皆さんとともに」「(会衆)またあなたとともに」という表現でしょうか。規範版では「またあなたの霊とともに」と「霊」という言葉が入っています。これを入れるか入れないかで典礼秘跡省とのやりとりがあったと聞きました。まあ、神学的な論争はさておきミサの文言は何を指し示して発せられているのかということに重きを置いているのだとあらためて思います。所作もそうです、一つ一つの所作は意味があり目的があるということを教えられます。そうした文言と所作が儀礼としての調和を保って行われるとき、真の意味でのミサ聖祭が実現していくことになるのでしょう。
もちろん、新しい式次第の変更箇所については、「以前のものを用いてもよい」とある箇所もあります。新しい式文に違和感を覚える人も出てくるでしょう。でも、大切なことはローマ・ミサ典礼書規範版の文言(日本語版)に示されている意味をきちんと受け止めていくことです。好き嫌いではなく、カトリック教会のミサにおけることばは一致した信仰を表すものであることを第一にしなければなりません。今回、認証された式次第の文言を個人的に勝手に変更することは許されません。
そして、11月27日前に新しい式次第を行うことは教区長の特別許可が必要ですし、変更後に旧式次第を用いることも教区長の特別許可が必要となります。これからは新しい式次第の変更点についてともに学んでいく機会を地区として歩を合わせて設けていきたいと思います。
静岡市内5つのカトリック教会が
皆様のお越しをお待ちしております。
Welcome to Catholic Church in Shizuoka city (English)
Please visit our church. The door is opened at anytime. God loves us all equally. He is inviting everyone.If you want to know about Christianity, the Bible, prayer and mass, especially about the way of life. Please visit our church at anytime.
About our Church
There are 5 Catholic churches in Shizuoka city. They are Shizuoka and Chiyoda in Aoi ward, Yahata in Suruga ward, Shimizu and Kusanagi in Shimizu ward. Catholic Church in Shizuoka city is the community for joint mission of Christianity. Please visit churches nearby your house.
If you want to consult with a priest about catechism, Bible study, preparation to Sacraments, Baptism, First Communion, Confirmation and Marriage. Please contact with our church.
The Message from COMMUNITAS.
“COMMUNITAS” -Seishin district Migration Mobiles Association-
In recent years, we have seen an increase in the number of foreign-born Catholics as Japan allowed more foreigners to live and work in the country. They have become an integral part of the local Catholic community.
In Shizuoka, Communitas organizes an international mass and fiesta celebration every September to commemorate World Day of Migrants and Refugees. Both Japanese and foreign-born Catholics come together and celebrate cultural diversity united through our Catholic faith.
However, the COVID-19 outbreak has significantly affected our daily lives. Masses were temporarily suspended and social celebrations were cancelled. We had to adopt measures like wearing mask and social distancing to prevent the spread of the virus. Many people especially foreign residents, who were mostly engaged in contractual work, lost their jobs. Since they were engaged in minimum wage jobs, a lot of them do not have savings to rely on.
Communitas acted and organized a food donation drive. Through the generosity of our church community, Communitas was able to distribute food to foreign residents in need for two years. The beneficiaries greatly appreciated the help they received. Many tearfully recounted the struggles they experienced trying to navigate the bureaucracy to get help. A lot of them also suffered mental anguish over their ordeal. Things have improved lately. However, they continue to struggle financially especially the single parents. Returning to their home country is not an option because their home countries are also struggling economically due to the pandemic. Despite the challenges and the struggles, many foreign residents consider Japan as their home. They wish to contribute economically and socially and become integral members of the community.
In Pope Francis’ message for the 107th World Day of Migrants and Refugees 2021, he expressed an appeal “to journey together towards an ever wider “we” to all men and women, for the sake of renewing the human family, building together a future of justice and peace, and ensuring that no one is left behind.”
Let us continue to work together to achieve an even wider “we”.
Notice from "COMUNITAS"
a meeting of migrants in the Seishin area.
Public mass has been canceled in Shizuoka Prefecture. Sister Ana Maria provided information because there were many requests to convey information about Mass and Pastoral information in multiple languages.
INTERNATIONAL MISA in Facebook
◆ Spanish (APALA, a Spanish-speaking pastor under the Committee on Refugee and Migration)
Every Friday: Prayer and Believer Training Course pm 8:00, Sunday Mass.
Español: cada viernes oración 8pm, y cada Domingo Misa online
https://www.facebook.com/Apala-Jap%C3%B3n-102331995226909/?view_public_for=102331995226909
◆ Portuguese Hamamatsu Church Portuguese Community Page Every Saturday 7:30 pm
Portugues Cada 6a feira Terço, cada sábado Missa 7:30 pm
https://www.facebook.com/catolicahamamatsu/?ref=page_internal
◆ English-Tagalog Zoom Misa Halina't Magpasalamat
https://www.facebook.com/groups/1028338131327031
*Comunitas information for migrants.(Spanish. Portuguese. English. Tagalog)
5 Catholic Churches in Shizuoka city (Seishin Area)
Shizuoka Catholic Church (St. Dominic)
Address; 1-5 Jounai-cho Aoi ward, Shizuoka city 〒420-0854
Public Transportations; JR Shizuoka-Station 15 minutes walk from North exit.
Shizutetsu Line’s Shinshizuoka-Station 10 minutes walk from Senova exit.
Japanese mass Sunday 10:30
English mass 3rd Sunday 13:00
Vietnamese mass 2nd Sunday 15:00
Chiyoda Catholic Church (St. John Baptist)
Address; 1-18-14 Higashichiyoda Aoi ward, Shizuoka city 〒420-0801 ☎054-261-7754
Public Transportations; Shizutetsu-Bus Senashinden-Line, from Agetsuchi-dannchimae stop, 5 minutes walk.Shizutetsu Line’s Furusho-Station 20 minutes walk
Japanese mass Sunday 9:00
Litugy of the word 2nd Sunday 9:00
Yahata Catholic Church (St. Maria Mother of God)
Address; 4-10-14 Yahata Suruga ward, Shizuoka city 〒422-8076 ☎054-282-5629
Public Transportations; JR Shizuoka-Station 15 minutes walk from South exit.
Japanese mass Sunday 9:00
Japanese mass Thursday 10:00
Japanese mass 1st Friday 10:00
Shimizu Catholic Church (Holy Mother of Boulogne)
At present, Mass of Shimizu is held at Kusanagi church.
Japanese mass Sunday 11:00
Portuguese mass 1st Sunday 14:00
Kusanagi Catholic Church (St. Paul)
Address; 2-5-12 Nakanogo Shimizu ward, Shizuoka city 〒424-0888 ☎054-345-4792
Public Transportations; JR Kusanagi-Station 8 minutes walk from South exit.
Shizutetsu Line’s Kusanagi-Station 5 minutes walk.
Japanese mass Sunday 8:30
神の愛を証しする力を育てる部門 第1回 静清地区講演会
「日本の入管制度の問題点と難民支援」
日時:2023年5月27日(土)13:00~15:00
会場:カトリック草薙教会 聖堂
講師:漆原比呂志氏
国際協力NGO・JLMM(日本カトリック信徒宣教者会)事務局長
主催:静清地区神の愛を証しする力を育てる部門
参加者:静清地区(45名)及び焼津・藤枝(3名)計48名
*NPO法人 アルペなんみんセンター
「世界には8240万人の難民がいます。日本に逃れてきた難民に寄り添い、自立、定住をサポートしています。難民の友に、難民と共に。」
*ホームページより https://arrupe-refugee.jp/
日本の難民認定制度の問題点がどこにあるのか?特に難民を歓迎できる社会になるために何が必要かを考える。
漆原氏は鎌倉にあるNPO法人アルペ難民センターの地域連携コーディネーターとして、具体的な事例に基づいて検証する。
2023年度 静清地区信徒養成講座のご案内
✚主の平和
静清地区共同宣教司牧委員会では、将来教会における信徒指導者育成のために、養成講座を開講しています。昨年度はコロナ禍のため「祈りのヘルパー養成講座」のみ開催いたしましたが、本年度は予定していた下記の2講座を開設し、各小教区で信徒の指導者として宣教司牧の使命を担ってくださる方を養成したいと考えております。各教会で担当する意欲を持っておられる方を、主任神父様よりご推薦いただければ幸いです。なお、参加費については各小教区の状況に応じて、補助してくださいますようご配慮ください。
静清地区共同宣教司牧委員会
1. 本年度開設する講座
①「祈りのヘルパー養成講座(第2ステージ)」
講師:植栗 彌神父(イエズス会司祭) 古塩英輔氏(茅ヶ崎教会信徒)
期間:2023年5月13日(土)~2023年12月2 日(土) 毎月1回 土曜日10:00~16:00 全7回
会場:千代田教会(静岡市葵区東千代田1-18-14)及び草薙教会(静岡市清水区中之郷2-5-12)
運営:静清地区自ら祈る力を育てる部門 (担当司祭)和野信彦神父
申込担当者:大瀧益世 〒424-0809 静岡市清水区天神1-6-10 ☏&FAX 054-366-1709
②「入門講座担当者養成コース」
講師:石﨑惠子氏(小田原教会) 村岡マリ氏(溝ノ口教会) 内山美穂氏(浜松-鷺の宮教会)
期間:2023年5月13日(土)~2024年2月10日(土) 毎月1回 土曜日10:00~16:00 全10回
会場:草薙教会(静岡市清水区中之郷2-5-12 ℡054-345-4792)
運営:静清地区信仰を伝える力を育てる部門 (担当司祭)髙橋愼一神父
申込担当者:福塚敏彦 〒424-0882 静岡市清水区楠新田204-2 ☏&FAX 054-345-3307
2. 参加対象 各教会所属信徒の方で、この講座で学んだ経験を生かし、将来宣教司牧のために働く意 欲のある方、なお、①「祈りのヘルパー養成講座(第2ステージ)」については、2022年度本講座を受講した方を基本として募集します。申し込みに際して所属教会の主任司祭の推薦(署名)を必要とします。
3. 募集人数 各講座20名以内 但し、「祈りのヘルパー養成講座」は15名程度。
4. 参加費 ①「祈りのヘルパー養成講座」 6,000円 *運営に当たるスタッフ信徒も受講します。
②「入門講座担当者養成コース」 8,000円 *全過程修了者には修了証を発行いたします。
*小教区の補助をお願いします。
5. 申し込み
別紙、各講座募集要項/申し込み書に添付された参加申込書に必要事項を記入し、所属教会の主任司祭の署名をもって承諾をいただいた上で、4月2日(日)までに募集要項に記載の各教会担当者にお申し込みください。参加費については、開講日初日にご提出ください。
第1回静清地区共同宣教司牧委員会議事録
2023年5月21日 静岡教会信徒会館
2023年度第1回静清地区共同宣教司牧委員会議事録
1.日 時 2023年5月21日(日)14:00~16:15
2.場 所 静岡教会 信徒ホール
3.出席者 21名
4.議 題
(1)濱田壮久(はまだ・あきひさ)神父様ご挨拶
・清水教会、草薙教会主任司祭として2023年4月に着任。
・12年前まで3年間静清地区で司牧。
・いつも清水教会聖堂建設のためのお祈りをしてくださり、感謝している。
・いよいよポストコロナに向けて、教会活動の横のつながりや広がりを感じている。
(2)2022年度の決算報告、2023年度の予算報告後の補正予算書について
・2022年度決算報告
→・6円受取利息。
・ホームページ管理費が2022年10月より年間1,500円となり、大幅に削減できた。
・雑費14,602円は、11/5(土)静岡教会・信徒ホールで開催された司教様をお招きしての地区懇談会。
・2023年度予算案の補正予算
→・祈る力を育てる部門による「祈りのヘルパー養成講座第2ステージ」
~講座受講人数が13名から12名に変更。(1名あたり6,000円の受講料。)
この不足分を補填。(メールによる事前承認完了。)
→・信仰を伝える部門による「入門講座担当者養成コース」
~講座受講人数が20名から16名に変更。(1名あたり8,000円の受講料。)
~講師の1名が浜松在住者から小田原在住者に変更したため、交通費が増額。
この受講料および交通費不足分を補填。(メールによる事前承認完了)
→・神の愛を証しする部門による10/21(土)開催予定の講演会「東北大震災支援活動を続けて来て」ポスター作成費用として2,000円の補填を口頭で要望し、補正予算案を後日提出することを条件に補填が会議で承認された。
(3)各部門・各小教区・修道院・司祭より近況報告・提案・意見交換など
ア.天使の聖母宣教修道女会
・司祭、修道者、宣教者召命の祈り(提案)
→・日本語や英語など多言語での文言を修道会で作成。
・祈る力を育てる部門でとりまとめ、静清地区5教会で統一して実施。
~毎週あるいは月に1回程度、ミサ(共同祈願)の中で行うなど、ある程度幅を持たせる。(静岡教会では昨年から一粒会による司祭召命の祈りを実施。)
・6/4(日)までに祈る部門に原稿送信。
イ.ホームページ担当
・教会だより巻頭言ローテーション表
~髙橋愼一神父→濱田壮久神父、静清地区カトリック校による執筆協力決定。
ウ.コムニタス
・インターナショナルミサ
→9/24(日)難民移住移動者の日10:00~12:00@静岡サレジオ・マリアンホール。(サレジオからは了承済み。)
多言語によるミサ(各国の聖歌・奉納)、各国聖人の紹介など。
ミサをメインとし、飲食は行わない。
業務分担34項目(チラシ、ポスター、横断幕、看板、エアコン、マイク、駐車場、受付、案内、先唱、朗読【日英西葡等】、聖歌隊、オルガン、献金箱など)の多くをサレジオ関係者に依頼済み。
~当日は各小教区のミサは行わず、このインターナショナルミサのみ。
献金については意向や目的をあらかじめ提示。
遠方から司祭を招いた場合、交通費は実費。
→1枚1,000円のお米券を事前に各小教区で8/27(日)~9/17(日)に販売し、その収益を寄付。(領収書代わりのカードを配付。裏面にこの寄付の主旨を明記。)
・フードバンク登録
→お米以外の支援のため。使途等を申請。
・横浜教区フィリピンコミュニティの活動
→8/26(土)@不二聖心女子学院
・5/27(土)講演会「日本の入管制度の問題点と難民支援」にも参加。
エ.神の愛を証しする部門
・5/27(土)講演会「日本の入管制度の問題点と難民支援」@草薙教会
・上記講演会準備のために、4/19(水)、5/10(水)に会議実施。
オ.教会学校連合リーダー会
・8月にイベント予定。(焼津おもちゃ美術館、焼津教会訪問。6/30(金)締切。)
カ.祈る力を育てる部門
・祈りのヘルパー養成講座第2ステージを千代田教会で実施。
→各小教区にとどまらず、静清地区全体、他部門との連携につなげたい。
ク.各小教区
(ア)静岡教会
・ミサ中のマスクは自己判断。(換気、手指消毒は従前同様。)
・今後、ミサ中の英語による福音朗読、ミサ後のパン販売やコーヒーを飲みながらの分かち合いなども含め、コロナ禍前の様式に戻していきたい。
・静岡聖母幼稚園は基礎工事完了。
(イ)草薙教会
・ミサ中のマスク、歌は6月から解禁予定。
・第3日曜日の子どものためのミサ(ギター使用)も6月より再開予定。
(ウ)八幡教会
・5月よりマスク着用は任意とし、歌も解禁済み。
・英語による福音朗読も再開予定。
・教会敷地の裏側に新しい道路。道路と教会の間の土地や門、柵をどうするか。
(エ)清水教会
・今も草薙教会聖堂でのミサのため、以前よりもミサ参加者が減少傾向。それでもコロナ禍も一段落し、従前どおりの活動復帰まであと少し。
・聖堂建設も現在、設計士を選定中。
・旧聖堂の移築は静岡市と横浜教区とで交渉中。
(オ)千代田教会
・ミサ中のマスクはまだしたままだが歌は歌うなど、ほぼ通常のミサ。
・その他の活動は様子を見ながら、クリスマスまでには元に戻していきたい。
ケ.天使の聖母宣教修道女会
・火曜日、金曜日のミサ(7:00)~6月からは信徒も参加可。(第1金曜日は初金ミサのため、八幡教会。)
・月曜日、水曜日、木曜日、土曜日はみことばの集い(7:00)
・修道院の施設(庭等)も信徒や地域で使ってほしい。(4月にお花見を実施したときは、外国籍信徒も大勢来てくれた。)
コ.司祭
・各部門の担当司祭はいるが、基本的に信徒が活動を進める。必要に応じて司祭も参加
し、地区全体に関わるような大きなことは共同宣教司牧委員会で決定。
・たとえば入門講座担当者養成コース2/10(土)派遣のミサは、濱田神父様が司式。
・信徒中心で進めれば、司祭交代のたびに活動方針や活動内容などが変わらずに済む。
もちろん新しい活動を始める場合などは、司祭に相談してほしいが、基本的には必要な
ことだけを報告すれば充分。
サ.第13回教区懇談会
・7/29(土)~7/30(日)@御聖体の宣教クララ会軽井沢修道院。
・参加者=和野神父様、大木さん(静岡教会)、田中(八幡教会)。
・検討事項「シノダリティ」(ともに歩む教会とは、そのための課題など)についてはプリント提出をもって回答。→5月中に取りまとめ。
シ.静清地区の今後を考える会(最終報告)
・2年間で16回の会議。(1年目はデータ収集・分析中心。)
(ア)静清地区の状況
・静清地区のみならず日本の将来人口は減少および高齢化傾向。
・静清地区の信徒も39%が65歳以上。アンケート回答も55%が70歳以上。
・信徒の意識=小教区再編39%:どちらでもない41%:小教区維持20%。
開かれた教会と感じる52%:感じない48%。
より開かれた教会にするために外部発信が必要。
・厳しい財政状況。(月定献金の52%が70歳以上。事務運営費の40~60%が維持費。)
・静清地区信徒数=横浜教区全信徒の約5%。狭い地域に5教会が密集。
→以上から、5教会の永続は困難。
・各小教区で月に1回会議、静清地区で年に3回会議。熱心な信徒に支えられる。
・ICTのさらなる活用が期待される。
(イ)静清地区の将来ビジョン
・信徒全員が静清地区をひとつの共同体と感じられる教会活動。
・静清地区の財源、人材を効率的、効果的に活用できる運営体制。
・静清地区内の小教区再編。
(ウ)静清地区の将来ビジョンに向けた基本方針
・宣教を中心とした教会活動の実施。(小教区中心主義からの克服。教会内で自己完結しないために。)
→同年代を中心とした勉強会などの活動。バザーや国際交流。合同典礼。外国籍信徒との交わり強化。高齢信徒へのケア。冠婚葬祭対応(小教区の枠を越えての協力体制)。ICT活用(情報共有や献金キャッシュレス化)。
・効率的かつ効果的な運営体制の構築
→活動として考えることが曖昧。整理する必要あり。
(各小教区の委員会の名称、その開催内容や目的・出席者、活動グループの名称、運営実態)
→3部門(祈る、伝える、証しする)や運営部門(典礼委員、財務委員)は共同宣教司牧委員会で連携を図り、各小教区に還元、相互協力。
・小教区再編~新たな共同体
→聖職者中心主義、小教区中心主義からの脱却を図り、静清地区で1つの共同体という意識により、持続可能な教会活動を目指す。
(外国語ミサの規模に合わせてミサを実施する教会を変更するなど、「5つの拠点がある共同体」として人材等を有効活用する。)
(エ)今後の進め方
・静清地区の今後を考える会は本提案を以て解散するが、本提案実現のための新しい組織(推進チーム)を立ち上げる必要。(臨時役員会でメンバー等を話し合う。)
(オ)提案に対する意見
・信徒がなすべきことを考える。
→・まずは各小教区で早急に進める。(各小教区委員会の名称等は変更可能。)
・冠婚葬祭は規模に合わせて教会を選んだり、奉仕者も「○○教会のオルガニスト」というよりも「静清地区のオルガニスト」として現場に派遣したりする。
・新しい共同体実現のため、各項目の懸案事項を洗い出す。
・各小教区共通の理念、活動に統一することで、司祭や信徒が入れ替わっても安定した活動が可能になる。(数十年後のことを考えて動く必要。)
・静清地区のキリスト者として「交わる」「出会う」意識と行動。(それによって摩擦も起こるが乗り越える努力を。判断基準=「静清地区のキリスト者として」「他者のために」できること。)
・ここからスタートできること。
→・各小教区信徒にもこの提案を共有。必要に応じて5教会合同総会も。
・今後を考える会や共同宣教司牧委員会以外の信徒との温度差をなくす。(一般信徒はどこか他人事というか危機感は持ちつつも「まだ大丈夫」という意識。各小教区内で対応できなくなる前に推進。)
・現時点でも小教区を越えて協力できていることもある。
→清水教会と草薙教会の平日の葬儀ミサ奉仕者、国籍信徒との交流など。
(4)次回の役員会と委員会
・役員会 9月27日(水)19:00(オンライン)
・委員会 10月1日(日)14:00(静岡教会 信徒ホール)
以上
カトリック教会からのお知らせ
2023.09.01 信仰を伝える部門の五十嵐悦子さん(清水教会)がメッセージを寄せてくださいました。
2023.08.13 インタナショナル・ミサ(9/24)のお知らせを掲載しました。
2023.08.05 静清地区教会学校「夏のイベント」の記録写真を掲載しました。
2023.08.01 共同宣教司牧推進担当司祭、和野信彦神父様が「静清地区を一つの共同体に」のメッセージを寄せてくださいました。
2023.07.01 清水教会建設委員の村岡明代さんが近況報告を寄せてくださいました。
2023.06.01 神の愛を証しする部門、渡辺祐志さんのメッセージを掲載しました。
2023.05.01 第1回静清地区講演会「日本の入管制度の問題点と難民支援」のお知らせ。
2023.05.01 静岡教会信徒、大木弘之さんのメッセージを掲載しました。
2023.04.01 高橋愼一神父様、濱田壮久神父様のメッセージを掲載しました。
2023.03.01 天使の聖母宣教修道女会の井上優子シスターのメッセージを掲載しました。
2023.02.01 千代田教会の坂本秀一さんのメッセージを掲載しました。
2023.01.01 髙橋愼一神父様のメッセージを掲載しました。
2022. 12.01 今月のメッセージ、信仰を伝える部門寺尾いづみさんのメッセージを掲載しました。
2022. 11.06 静清地区合同堅信式と梅村司教様との地区懇談会の記録を掲載しました。
2022. 11.01 英文案内、第2回共同宣教司牧委員会議事録を掲載しました。
2022. 11.01 今月のメッセージ11月号、八幡教会の近松優実さんのメッセージを掲載しました。
2022. 10.01 静岡市内5教会公式ホームページが新しくなりました。ぜひ多くの方にご紹介ください。
ご質問ご相談などがありましたら、
静清地区5教会に直接お問い合わせください。